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 バースディ・アルバム
1983年/東芝EMI
エグゼクティヴ・プロデューサー:角川春樹
プロデューサー:下河辺晴三、原澤和美



 01. 地下鉄のザジ Zazie dans metro

大貫妙子さんがモチーフとした「地下鉄のザジ」は、原作の小説というより、
映画化されたルイ・マル作品(1960年)と思われる。
ザジを演じたカトリーヌ・ドモンジョのすきっ歯が愛らしく印象的だったこの映画「地下鉄のザジ」は、
ちょっとシニカルで、シュールで、スラップスティック。
大貫妙子作品では、童話を取り上げたものも多いが、ここではよりメルヘンっぽく仕上げている。
そこにおもちゃ箱をひっくり返したようなアレンジと、知世さんの声とキャラクターが相まって、
原作や映画とはまたぜんぜん違うザジが生み出されている。

「男の子みたいな、街の冒険者」
と歌われるザジは、おしゃまで、活発で、いたずら好き。
それは、当時ショートカットの知世さんのイメージと重なるところがあったのだろう。

 02. ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ〜

知世さんが主演したミュージカル「あしながおじさん」のテーマ曲。
「夕焼けに小さくなる くせのある歩き方」
という歌詞は、ヒロインである孤児のジュディが、
進学のための奨学金の提供を引き受けてくれた謎の人物(=あしながおじさん)の
遠くなる後ろ姿を夕焼けの中に見送るシーンと重なる。

松任谷由実さんの詞は、ミュージカルに沿いながらも、しかし独自の世界を展開していて、さすが。
松任谷由実さん自身がセルフカバーしている通り、ミュージカルと関係なく聴いても心動かされるものがある。

ユーミンの詞って、意外に“素朴さ”がよかったりする。

 03. 守ってあげたい

映画「ねらわれた学園/1981年」の主題歌として松任谷由実さんが歌ったヒット曲を、知世さんがカバーしている。
松任谷由実さんは、当時、知世さんを“4Hの鉛筆で書いたみたい”な汚れのない聖少女、と評していた。
その繊細で、線の細いイメージの知世さんが
「あなたを苦しめる全てのことから」守ってあげたい……と歌うとき、“けなげさ”がいっそう際立つ。

 04. 時をかける少女

少女の日常的な感覚とSF世界が混ざり合った映画そのままの詞の世界。
SF的なテーマもユーミン・ワールド化して歌っていた当時の松任谷さんらしい。
「過去も未来も星座も越えるから / 抱きとめて」
というフレーズは、まさに映画そのもの。
が、映画の内容ぬきで聴いても、琴線にひっかかってくるものがある。
ここでも、“けなげさ”がキーワードとなっているかもしれない。
この歌の魅力のひとつは、高い音域設定にあると思う。
裏声と、裏声ぎりぎりのハイトーンの声が美しく、“けなげさ”を強調しているようでもある。

 05. ずっとそばに

詞の中の「時をかけて行くわ」というフレーズは、映画を念頭に入れてのものだろう。
当時の知世さんは、
「詞の内容を理解して、すなおにそれを聴く人に伝えることが」
と書いていた(「時の魔法使い」)。
それが、彼女なりの歌に対する誠実さだったのだろう。
詞のひとつひとつの言葉に、すなおな感情をこめていることが、この曲を聴いてもよくわかる。







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