えーと、いわゆる、なんていうか、O3(オースリー)な日々。

原田知世さん(=O3《オースリー》)にまつわる事どもを、 ミーハーなファンが書き散らかしています。

原田左斗志句集より(4)

今年は、関東地方はそれほどでもないのですが、
日本列島は寒波に襲われ、雪が多いんだそうですね。
そんな雪を詠んだ二句。







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原田左斗志「葡萄群その後」より




【灬(れっか/れんが)】:漢和辞典の「火(灬)部」には、
灯、炊、焼、爆など、漢字の左側にある偏(へん)の「火=ひへん」という部首と、
焦、煮、照、煎など、漢字の下側にある脚(あし)の「灬=れっか」という部首の2つがあります。
そのうちの「灬」は、部首としてだけでなく、ひとつの漢字としても使われるようです。

  
漢字の起源は、もののかたちを象(かたど)った象形文字です。
「火」という漢字のかたちを見れば、いかにも燃え立つような炎の形状が思い浮かびます。
そのヴァリエーションともいえる「灬」も、たき火や𥧄(かまど)の火、
あるいは現代でいえば、コンロの炎のような形状が想像できます。

ところが作者は、この四つの点を、雪のかたちに見るのです。
確かに、点々が並んでいる様(さま)は、空から落ちてくる雪のようです。

「火」と「雪」。
温度も性質もまるっきり正反対の、相反する事象が、漢字のかたちという共通点で結びつく。
そして、そんな思いもかけない邂逅で結びつけられたイメージは、
さらなるイマジネーションを呼び起こします。

たぶんこの時の雪は、サラサラとか、あるいはフワフワと舞い降りる雪ではなかったでしょう。
宙の彼方から、次から次へとわき起こるようにして、ボツボツ、ボツボツと落下してくる。
後から、後から落ちてくる。
そんな雪のいきおいが、まるで火の燃え上がるようだというのです。

烈火が燃え立つように、雪がわき起こり降り注いでくる。
「火」「雪」というまるで相容れない事象のイメージが重ねられることによって、
激しく雪の降る様(さま)が、鮮やかに描き出されていると思います。


《追記》1月22日、東京にも大雪がやってきました。
なるほどです。
「灬(れっか)」のごとくに燃え立つような雪を実感しました。



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原田左斗志「葡萄群その後」より




【牡丹雪(ぼたんゆき)】:桜の花が「散る」、椿の花が「落ちる」といわれるように、
牡丹の花が終わるようすは、「くずれる」という言葉がつかわれます。
くずれるように花びらが、はらりと落下する。
そんなふうに牡丹の花びらが落ちる様子を思わせる雪を「牡丹雪」というのだそうです。
牡丹雪は、雪の結晶が結びついて大きなかたまりとなり、しかも水分を多く含むため、重さがあって、
どちらかと言えば、はらりというよりは、ぼたっと降ってくる。
それで、ぼたぼたと降るので、ぼた雪→ぼたん雪となったのだという説もあります。



牡丹雪の大きな雪片が、ボタッというか、ベチャッと落ちてくる。
それが、「いのちあるものの終焉」だというんですね。
作者は、雪にも「いのち」を感じている。
言い得て妙だと思います。

牡丹雪は、寒さのやわらいだ春に見られることが多く、「春を告げる雪」ともいわれ、
だから季語は春です。

雪たちが終焉を迎えると、冬の季節の終わりです。
しかしそれは春の季節の始まりを意味し、別のいのちあるものたちが誕生してきます。

「地球には、『毛虫が“終末”と感じる状態を、蝶は“誕生”と感じる』という、
美しい言葉があるじゃないか」
──知世さんが、声の出演をしたアニメ映画「幻魔大戦」で、
終焉を迎えたサイボーグ戦士ベガが言ってましたっけ。

往く冬を惜しみつつ、来る春を想う。
そんな季節の移り変わりも、句から伝わってきます。




























  1. 2018/01/20(土) 07:00:00|
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